5焦点眼内レンズ(インテンシティ)

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インテンシティ(Intensity)とは、イスラエルのハニタレンズ(Hanita Lenses)社製の眼内レンズです。
2019年にEUの厳しい安全基準をクリアし「CEマーク」を取得しました。国内では2020年9月から自費での取り扱いが可能になっています。
最大の特徴は、遠方・遠中・中間・近中・近方という5つの距離にピントが合う「5焦点眼内レンズ」であるという点です。

5焦点眼内レンズ-インテンシティとは

白内障手術の際、濁った水晶体を取り除いた後には、水晶体の代わりとなる人工の眼内レンズを挿入します。これにより、水晶体がある時と同じように、見ようとする物に対してピントを合わせることが可能になります。
眼内レンズには、遠方・中間・近方のいずれか1か所にピントが合う「単焦点眼内レンズ」と、2つ以上の距離にピントが合う「多焦点眼内レンズ」に分けられます。そして多焦点眼内レンズはさらに、そのピントが合う距離の数に合わせて、2焦点眼内レンズ・3焦点眼内レンズ・5焦点眼内レンズなどに分けられます。
インテンシティは、これらのうち5焦点眼内レンズにあたる眼内レンズです。2025年現在、5焦点眼内レンズとして国内で唯一取り扱いが可能な眼内レンズです。
遠方・遠中・中間・近中・近方という5つの距離にピントが合うことから、スムーズかつ快適に物を見ることができます。

レンズスペック

名称 インテンシティ(Intensity)
光学部デザイン 5焦点回折型
焦点距離(ピント) 遠方・遠中・中間・近中・近方
(∞・133cm・80cm・60cm・40cm)
乱視矯正 ◯(強度近視非対応)
ハロー・グレア 少なめ
生産国 イスラエル
メーカー Hanita Lenses
素材 25%親水性アクリル素材
矯正範囲 10.0D〜30.0D(0.5Dきざみ)

イスラエル製の眼内レンズ

医療先進国としては、アメリカやドイツ、そして日本などがよく知られています。その中で、5焦点眼内レンズであるインテンシティがイスラエルという国の企業で開発されました。
イスラエルは、ITやサイバーテクノロジーの分野では世界トップレベルと言っていい国です。その医療水準・開発力を考えると、インテンシティが開発されたことに何ら不思議はありません。
またインテンシティは、EUの厳しい安全基準をクリアして「CEマーク」を取得しています。その安全性は、世界的にも認められているのです。

5焦点眼内レンズ「インテンシティ」の特徴

最大の特徴である“5焦点にピントが合う”こと以外にも、さまざまな魅力があります。

あらゆる距離にピントが合う

遠方(∞)・遠中(133cm)・中間(80cm)・近中(60cm)・近方(40cm)という5つの距離にピントが合う眼内レンズです。日常生活中で必要となる距離にまんべんなくピントが合うため、裸眼で快適に生活することが可能です。
従来のレンズの課題であった「近中や遠中の見えづらさ」「近方の視力の落ち込み」があまりありません。

優れたコントラスト感度

コントラストとは、見え方に大きく影響する「明暗の対比」のことでコントラストが高いほど物がはっきりと見えやすくなります。
光学的なエネルギーロスが2焦点眼内レンズで約20%喪失、3焦点眼内レンズ(パンオプティックス)で約12%喪失しますが、インテンシティでは独自の構造により約6.5%しか低下しないため、高いコントラストをもちます。
最小限の光学的なエネルギーロスによって、ものをよりくっきりと見る・よりわずかな濃淡を見分けることが可能になりました。

ハロー・グレアの軽減により、暗い場所・夜間でも見え方が良好

ハロー・グレアとは、暗い場所・夜間などに光が二重に見える、にじんで見えるといった現象を指します。
インテンシティでは、瞳孔径に合わせて適切に光が配分される設計となっており、ハロー・グレアが最小限に抑えられます。
暗い場所・夜間での見え方が良好であるため、夜間に運転する方などにとっても、選びやすいレンズとなっています。

5焦点眼内レンズ「インテンシティ」の見え方と眼鏡の必要性

インテンシティは、遠方・遠中・中間・近中・近方という5つの距離にピントが合います。そのため、眼鏡をまったく使用せずに快適に毎日を過ごすという方も多くいらっしゃいます。距離に関係なく、連続してスムーズに見ることが可能です。

インテンシティのデメリットは?

インテンシティが新しい、優れた多焦点眼内レンズであることは間違いありません。ただ、以下のようなデメリットも存在します。その特性を正しく把握した上で選択することで、治療の満足度も高くなります

1つの距離においては、見え方が単焦点眼内レンズより劣ります

すべての多焦点眼内レンズに言えることですが、1つの距離においては、単焦点眼内レンズの方が優れています。
そのため、仕事・趣味などで手元の精密な作業をするといった方は、インテンシティを含めた多焦点眼内レンズが向かないことがあります。

眼鏡がまったく不要になるとは限りません

従来の眼内レンズと比べて、眼鏡を必要とされる人・場面が少なくなるインテンシティですが、誰もがまったく眼鏡が不要になるとは限りません。
「眼鏡が必要になるかもしれない」という心づもりでいることが大切です。

ハロー・グレアが起こる可能性はあります

インテンシティは、特殊な構造によりこれまでの多焦点眼内レンズよりハロー・グレアが起こりにくくなっています。
ただ、それでもまったく起こらないわけではありません。感じ方にもよりますが、頻度は手術直後がもっとも多く、その後だんだんと気にならなくなっていきます。
極めて稀なことではありますが、日常生活が困難なほどハロー・グレアが起こり、眼内レンズの交換(手術)が必要になるケースもあります。

手術費用が高額となります

5焦点眼内レンズ「Intensity(インテンシティ)」は保険が適用されず、選定療養にも該当しないため、全額自己負担となります。保険の単焦点眼内レンズ、選定療養の多焦点眼内レンズを選択された場合と比べると、費用は高額になります。

5焦点眼内レンズ(インテンシティ)の費用

国内で未承認の多焦点眼内レンズは自由診療となるため、手術費用・多焦点眼内レンズ代金・手術に必要な検査・診察の費用すべてが自己負担となります。下記費用は、手術費用、レンズ費用と術後の診察・お薬代が含まれています。

片眼(乱視なし):550.000円(税込)
片眼(乱視あり):620.000円(税込)
眼内レンズの乱視のあり・なしに関しては、術前の検査データを参考に術後の裸眼視力がより出やすくなるように提案させていただきます。

まとめ

白内障手術は、手術手技と医療機器の進歩によって安全性の高い手術として確立され、見え方を追求する時代に変化しつつあります。
そのため術後の見え方に大きく影響を与える「眼内レンズ」の選択は非常に重要なものとなります。
単焦点眼内レンズは、特定の距離に対して質の高い、クリアな視界が得られます。
一方で多焦点眼内レンズは、白内障手術後に「なるべく裸眼で過ごせるようになりたい」「メガネや老眼鏡を装用の機会を減らしたい」といった患者さまへおすすめできます。
さらに5焦点眼内レンズは、多焦点眼内レンズの「見え方の質」にこだわって開発され、多焦点眼内レンズのメリットを最大化し、特有のデメリットを少なくした素晴らしい眼内レンズです。

現在、さまざまなレンズが登場したことで多くの選択肢があります。術後の見え方・満足度は、術前の状態や期待値など様々な要因によって個人差があります。もっとも重要なことはレンズの性能を理解していただき、ご自身のライフスタイルにあったものを選んでいただくことです。

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